フォークギター・モーリスW-20の修理
(この記事のブログ№2366)捨てられたギターやリサイクルショップで埋もれているギターを社会復帰させてあげることが趣味です。特にモーリスのフォーク・ギターは、今までに20本くらい社会復帰させてあげたと思います。
先ずは、お出入り禁止を解除
ふらとリサイクルショップに立ち寄ったら、フォークギター・モーリスW-20がありました。価格は、千円札二枚で十分、おつりで弦が買える程度でした。写真だと、きれいに見えますが、 カミさんに言わせると家の中に持ち込み禁止、「オデキン』(お出入り禁止)とのことです。まあ、確かに汚い、汚れている。フレットまでも錆びています・・。
まずはきれいにしないと・・。ティッシュを1枚おいて、霧吹きで水で湿らせます。
待つこと一分、ホコリが浮き上がってきたら、ティッシュ1枚の面積だけ軽く拭きます。
作業できる状態になりました。
だいたい、きれいになりました。これで、ひとまず作業できる状態になりました。
(おウチに入れてもらえる状態になりました。)
ヘッド・糸巻き部分の修理
次に糸巻きをひとつずつはずして、糸巻き(ペグ)を磨きます。フレットもみがいて、弦を貼れば出来上がりです!
『MORRIS』モーリスの黎明期
『MORRIS』(モーリス)ギターのブランド名です。今ではギターは韓国製とか中国製とかありますが、このギターは、日本製です。これから先は、又聞きなので、あくまでもオモシロイはなし程度にとどめてください。
日本にまだフォーク・ギターなんて無かったころ、1960年ごろでしょうか?モリダイラさん(森平さん?)がモーリス・ギターを作り始めたそうです。モリダイラさんは、家具製造業だったとのことです。きっと木工には秀でていたのでしょう。当時、日本にフォーク・ギターなんてありませんでした。どうやって作るのか、なんてわかりません。それで、どうしたかていうと、アメリカの本家本元のマーティン(フォーク・ギターの超一流ブランド)を買ってきて、鋸で切って、構造を調べたそうです。もったいない。やることが大胆です。「種子島に鉄砲伝来から数年で日本製の火縄銃ができた。」なんていう話が頭に浮かびます。「モーリス」のロゴを見ていると、いつも、そんな草分け的な歴史を感じます 。以上、受け売りでした。そして、モーリスは30年後にはこんなギター(ビルローレンス MB-68 森高千里モデル!)を作るのでした。
