賃貸物件の募集図面の見方
募集図面(募集パンフ)
(この記事のブログ№5474)図面の見方をご説明させていただきますね! 皆さんが不動産を探す時に目にする、図面についてお話します。この図面は不動産の表示規約に基づいて作成されています。
先ず用語についてですが「絶対にお得」など使ってはいけない表現などが決められています。しかし実際に何が決められているかというような事は書ききれませんので、
ここではこんな風に見ましょうというアドバイスにします。
間取図について
募集図面には、間取りが載っていますね。
これは、凡その形を示しています。正確なものもありますが、一応こんな形(間取り)なんだ位に見てください。実際と図面との相違などもあります。現況優先という言葉が募集図面のどこかに書かれていること多いです。
図面にした時に間違いが無いとは言えませんので、あくまでもお客様がご自分の目で見て確認し、その実際に見たものが事実であるという事です。図面の間取りなどは、あくまでも参考と考えてください。
他にもいろいろな事が書かれています。 金額・条件・建物の構造など、消費者の方にある程度判断していただくための情報です。条件などはよく理解してください。ペット不可なのにペットを飼ったら契約違反になります。
賃料などについて
賃料と管理費・共益費 につきまして。家賃は賃料とも書かれています。同じものです。敷金・礼金はこの金額を元に計算されます。管理費・共益費は厳密には違うのかもしれませんが、一般的には同じものと考えて良いのではないでしょうか。
大家さんが建物の共用部分の維持管理等に充当する費用と言えます。分譲マンションの修繕積立金・管理費とは意味が違いますので、ご注意ください。
尚、消費税 については、居住用物件の賃料・管理費・共益費には消費税はかかりません。事務所や店舗および駐車場は消費税が課税されます。
敷金・礼金について
敷金・礼金については、地域によって違いがあるようです。礼金なしが普通の地域があれば、礼金が普通にある地域。地域ごとの慣例です。敷金は貸主に預けておくお金です。契約が終了した場合には賃借人が負担する費用などを差し引いて、返還されます。
仲介手数料
仲介手数料は契約が成立したときに支払うものです。成功報酬です。この仲介手数料は賃貸の場合、上記の賃料の1ヶ月+消費税が上限で一般的です。
更新料
新料は、通常の建物賃貸借契約は普通賃貸借契約と言い、更新の出来る契約です。
居住用は2年契約で2年ごとに更新をします。更新の際に支払うのが更新料です。通常は新賃料(更新後の賃料)の1ヶ月分です。やはり地域ごとに違いがあり、更新料のない地域もあります。
徒歩表示
時々、徒歩表示に疑問を持たれる方がいらっしゃいますが、これは明確に表示方法が決められています。80メートルを歩くのに所要時間は1分として換算し、1分未満の端数が出た時は1分とする決まりです。きちんと測られていないこともありますので、やはりご自分で歩いて確認してください。
人によって歩く速度に違いがありますから、徒歩表示にはこのような規定があるんだということを理解しておいてください。バス所要時間については、バス会社のダイヤによる所要時間です。実際の運行では時間通りでないことがあるのは、皆さんも良くご存知ですね。
築年数及び完成年月日
記載されている場合と記載がない場合があります。記載がない場合は築年数が古いと思って下さい。ただ、築年数が古いからといってダメかと言うとそうでもありません。
築年数は古くても、建物の維持管理をしっかりしている建物ならばきれいです。
また、室内もリフォームにより、外観の古さを感じさせない素晴らしい部屋もあります。やはり実際に自分の目で確かめてください。
家財保険・借家人賠償保険
契約金の中に保険料という項目が入っている事が多いと思います。これは、お部屋の中の家財や借家人賠償および個人賠償などがセットになった損害保険です。
よく起こる事故として、水の事故があります。上の階で洗濯機などのホースが外れて、下の階に水が流れ込み、損害を与えてしまうケースです。このような事故が起きて階下の住人に損害を与えたとき、その損害を賠償しなければなりません。
高価なものだったら大変です。ですが、保険に入っていればその損害は保険で支払う事が出来るのです。2年間(賃貸借契約の期間に合わせる)で、1.5万円~2.5万円が一般的です。契約時にはちょっともったいない気持ちになるかもしれませんが、必ず入ってください。安心料です。何かが起こってからでは遅いですから。
日あたり
日あたりなども、図面では南向きの方位が入っていて、一見良さそうに見える場合があります。ところが現地に行ってみると窓の前に建物が迫っていて、日あたりが悪くてガッカリという事もあります。せめて、googlemapで確認しておきましょう。直近の情報として、やはり現地を見るのが一番です。
西日も考え方次第では、いいこともあります。午後の洗濯には有利です。夏は暑いですがい冬はあたたかです。
周辺環境
周辺環境については図面では判りません。その地域に精通していれば別ですが。
地図(住宅地図等)で、周辺にどのような建物・施設があるかを見て見ましょう。
学校・幼稚園・商店街等地図で判ります。地図を見れば凡そは判りますが、最終的にはやはりご自分の目で確認してください。
その他
図面では限られたスペースに情報を盛り込むので、限られた情報しか判りません。そして、図面はあくまでも参考資料であり概略が書かれていると言う事を忘れないで下さい。
図面を鵜呑みにせず、実際に物件を見て判断しましょう。また、予算の範囲でいいものを借りるには、柔軟な考え方も必要だと思います。
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