マンション等の異臭の体験談
(ブログ№4013)
マンションやアパートなどの集合住宅で、対応が難しいクレームのひとつが「異臭」です。
騒音と同様に、「臭う・臭わない」の感じ方には個人差があり、数値化や原因特定が容易ではありません。そのため、解決までに時間がかかることも少なくありません。
異臭の原因として最も多いのは「封水切れ」です。
まずは排水口の封水を確認し、水を流してみることをおすすめします。
しかし、なかには思いもよらない原因が隠れていることもあります。
今回は、実際に私が経験した少し驚きの事例をご紹介します。
「ちょっと、直ぐ来てくれ」
ある日、オーナー様から慌てた様子で電話がありました。
「ちょっと、すぐ来てくれないか」
何事だろうと思い現地へ向かうと、オーナー様は困り果てた表情をされています。
「最近、入居者さんから『共用廊下で変な臭いがする』という苦情が来ているんだ。
ただ、いつも臭うわけじゃなくて、強い日もあれば全く気にならない日もある。
さっき電話した時はかなり臭っていたんだけど、今はほとんどしない。
稲吉君、何か感じるかい?」
そこで初めて、「すぐ来てくれ」と言われた理由が分かりました。
確かに何か臭う…
「確かに、何となく臭うような気がしますね。」
オーナー様は続けます。
「排水関係かと思って色々調べたんだけど違うみたいなんだ。
原因が分からないまま気にし続けていたら、今では常に臭っているような気さえしてきてね…。」
普段は豪快で明るいオーナー様でしたが、その時ばかりはかなりお疲れの様子でした。
私は、
「時間帯を変えながら何度か確認してみます。原因を探してみましょう。」
とお伝えしました。
臭いを追ってみると…
その後、何度か現場を訪問しているうちに、かなり強い臭いがするタイミングに遭遇しました。
臭いの強い方向をたどりながら慎重に確認していくと、どうも壁の中から臭っているようです。
壁の下部には小さな点検口がありました。
「ここかもしれない…」
そう思いながら意を決して開けてみると――
思わず後ずさりしてしまいました。
原因は意外な場所に
点検口の中から出てきたのは、
干からびたネズミの死骸でした。
どうやら電気配線の被覆をかじり、感電してしまったようです。
さらに、かじられた電線は傷んでおり、建物内で電気使用量が増えると発熱して臭いが強くなる状態だったと考えられました。
逆に、電気使用量が少ない時間帯には発熱しないため、臭いも弱くなっていたのでしょう。
原因が分かれば対処は早いものです。
死骸を適切に処理し、配線の状況も確認してもらった結果、その後は異臭が完全になくなりました。
まさに一件落着です。
異臭トラブルでまず確認したいこと
今回のケースは特殊な例でしたが、マンションやアパートで発生する異臭の多くは、実はもっと単純な原因です。
その代表例が 「封水切れ」 です。
キッチン、洗面台、浴室、洗濯機置場、床排水口などに長期間水が流れていないと、排水管内の臭気を防いでいる水(封水)が蒸発し、下水の臭いが室内へ上がってきます。
封水切れの確認方法
まずは、
排水口へ1分ほど水を流してみてください。
それだけで臭いが改善することも少なくありません。
異臭が発生した場合は、まず封水切れを疑い、それでも改善しない場合に他の原因を探していくのが効率的です。
異臭の原因は、排水設備だけでなく、動物の死骸、電気配線の異常、換気設備の不具合など、思いもよらないところに潜んでいることがあります。焦らず一つずつ原因を探ることが、解決への近道です。











クーパーズ不動産代表の稲吉靖彦(いなよし やすひこ)と申します。 たまプラーザに住み始めて30年以上、妻は40年以上、この街で暮らしています。娘も地元で育ちました。 2004年にクーパーズ不動産を開業し、以来、たまプラーザ・あざみ野を中心に、不動産の売買・賃貸・管理のお手伝いをしています。 夫婦二人で営む小さな不動産会社ですが、「大手にはできない細やかな対応」を心掛けています。 ■ なぜ地元で続けているのか 私はこの街が好きです。 駅前の便利さと、少し歩けば残る緑やゆとりのある街並み。 長く住んでいるうちに友人や知人も増えました。 クロス職人さん、畳屋さん、設計士さん、医師、弁護士さん、車屋さんなど、色々な分野の方とお知り合いになりました。 不動産の仕事は物件を紹介するだけではありません。 「この街で暮らす」ということをお手伝いする仕事だと思っています。 地元で暮らしているからこそ分かる情報や、長年培った人とのつながりを、お客様のお役に立てるよう心掛けています。 ■ 少し遠回りした人生です 大学卒業後は船会社に勤務し、経理や人事、採算管理などの仕事をしていました。 その後、一度会社を辞めました。 今風に言えば「リフレッシュ期間」ですが、当時はそんな格好良い言葉もなく、約2年間の充電期間です。 旅行をしたり、本を読んだり、将来について考えたり。 今振り返ると、その時間があったからこそ現在の自分があるような気がします。 その後、不動産業界に入り、オフィスビルの賃貸仲介、ビル・マンションの管理業務などを経験し、2004年に独立しました。 ■ 趣味はギターとDIY ギターを弾くことが好きです。 特に演奏だけでなく、弦高を調整したり、ネックの状態を見たり、少しずつ手を加えて弾きやすくする作業も好きです。 DIYも好きで、「どうすればもっと良くなるだろう」と考えながら工夫する時間を楽しんでいます。 不動産の仕事もどこか似ていて、「どうしたらこの物件の魅力が伝わるか」「どうしたら住みやすくなるか」を考えるのが好きなのかもしれません。 ■ 好きな食べ物 ラーメン、カレーライス、枝豆、モツ煮、そしてビール。 見事にプリン体が多いものばかりです。 おかげさまで少々痛風気味ですが、健康には気を付けながら楽しんでいます。 ■ 最後に 不動産会社は少し入りづらいと思われることがあります。 だからこそ、「相談しやすい街の不動産屋」でありたいと思っています。 売買でも賃貸でも、住み替えでも相続でも、「ちょっと聞いてみようかな」という段階からお気軽にご相談ください。 地元で暮らす一人として、できる限りお役に立てれば幸いです。